【国際結婚の実体験】どうやって?外国人の夫と出会ったきっかけは
私は、中国人の夫と数年前に結婚しました。
日本にいると、外国人と出会うきっかけは普段の生活でそんなに多くないので、どうやって外国人の夫に出会ったか馴れ初めが気になる人もいると思います。
この記事は私がどうやって外国人の夫と出会ったかの実体験について書いていこうと思います。
一言でまとめると、「知り合いの紹介」なのですが、そこに至った経緯についてです。
学校の掲示板
ある秋の日、いつものように一緒にいる同級生グループとダラダラと校内を徘徊していました。当時は授業の合間とかに、よく友達と目的もなくダラダラしていました。
偶然通りかかった校内の掲示板に、いつもは見かけない2色刷りのA4サイズのポスターがあることに気付きました。
それは日本の政府が主催する、学生向けのお正月の国際交流イベントの案内でした。
日本人学生と留学生で、みんなで一緒に正月を祝って楽しく過ごしましょうという内容です。
確か3泊4日で、3食の食事と宿泊が付いて参加費は5000円くらいです。
「安い!」が最初の感想でした。
そして、時期がちょうど年末から正月だったので、
「家(実家)の大掃除が免除されるかも…」
と考えました。我ながら完全に不純な動機です。
しかも、ちょうど一緒に掲示板を見ていた同級生の1人もイベントに参加したいと言ったので、その同級生と一緒に申し込みました。
イベントが始まると、参加した留学生は主にアジア圏出身の人が多かったです。
活動自体は4日程度と短い時間でしたが、朝から晩まで一緒にいたことで思ったよりもたくさんの多国籍な友達ができました。
そこでできた友達のうちの1人が、中国人留学生のTです。
Tはジャケットが似合う、落ち着いた雰囲気の、とても頭が良さそうな人でした。しかし、理由がよくわからないときに、1人だけとてもよく笑っているようなちょっと変わった人です。
活動が終わってからも、Tを含めた留学生の友達と個人やグループでよく遊びに行くようになりました。
留学生たちは東京に住んでいる時間は短いのに、ずっと東京に住んでいた私よりも東京の美味しいものや楽しいことに詳しく、一緒に遊びに行くと新しい発見が多くていつも新鮮でした。
ちょうどその頃、私は独学で中国語を勉強しており、仲良くなった留学生たちと話したり、彼らと中国語を練習する中で、中国の北京に行ってみたいと思うようになりました。
でも、実際に行ったとしても語学学校ではまわりの同級生が外国人ばかりになってしまい、結局日本語ばかり話してしまわないかと心配でした。
折角行くなら地元の人にも会ってみたいとTに会ったときに相談しました。
すると、北京の大学に友達が2人いて、紹介できるとのことです。
「’’日本語が喋れないけど性格が悪い人’’と、’’日本語が喋れるけど性格がいい人’’のどっちがいい?」
と聞かれました。
「どうせ1回しか会わないし、中国語の練習がしたいから、’’日本語が喋れないけど性格が悪い人’’がいい!」
と答えました。
すると、後日Tが北京にいるKのメールアドレスをくれました。
私が北京に行くまでの間に、何度かメールで連絡をとりました。
すぐに気付きましたが、紹介されたKは、私の要望とは異なる「日本語が喋れるけど性格がいい人」でした。
Tが自分の判断で、気を利かせてくれたようです。
そしてその年の夏休みに、私は1人で北京に行きました。
午前は大学の語学学校で授業を受け、午後は自由時間でした。自由時間にはKや同級生と観光や宿題をしました。
その後、私が日本に帰国してからも、北京にいるKとメールや手紙でのやりとりを続けました。有料の国際電話もたまにかけてくれました。
最初の頃はスマートフォンもチャットアプリも今のように普及しておらず、私たちもスマホを持っていませんでした。無料でテレビ電話ができるスカイプは、パソコンにインストールしていましたが、中国の通信制限か何かの原因でうまく使えなかったと記憶しています。
私が日本に帰国してから数年後に、Kが北京の大学院を卒業すると同時に、日本に就職先を決めて来日しました。
その後に私はKと結婚して、Kはずっと日本に住んでいます。
以上が私が外国人の夫(K)と出会ったきっかけ、馴れ初めについてです。
振り返ると、物事のきっかけは本当に些細な偶然が重なった結果だと感じています。
イベント活動に参加したり友達を作ったりと、何かしかの行動をすることによって(今のコロナ禍では、それ自体がなかなか難しいのですが…)、その些細な偶然が増えていき、人生を変えるような大きな変化に繋がるのではないかと思いました。
ちなみに、私の周囲の人の出会いのきっかけを見ていると、馴れ初めはインターネット(SNSやアプリ)、イベント、スポーツや語学などの活動、学校や職場だったりと多種多様です。
私の体験したことが、皆さんのなんらかの参考になれば嬉しいです。